カフェイン中毒死

「エナジードリンク」と呼ばれるカフェインを含む清涼飲料水を大量に飲んだ九州の男性が中毒死した問題で、福岡大は21日、解剖の結果カフェインの血中濃度が致死量に達していたことが分かったと発表した。胃の中からカフェインの錠剤も見つかり、解剖した同大の久保真一教授は記者会見で「短期間の大量摂取は危険だ」と注意を呼びかけた。
同大によると、男性は20代前半。ガソリンスタンドで深夜から早朝まで勤務し、眠気覚ましとして1年以上前からカフェイン150ミリグラム程度を含むエナジードリンクを飲んでいたそうだ。亡くなる約1週間前から家族に体調不良を訴え、吐くこともあったという。昨年のある日、午前11時半ごろに大量に吐き寝ていたが、午後4時ごろ家族によって意識を失った状態で見つかり、死亡が確認されたそうだ。
解剖で男性の血液1ミリリットルから致死濃度にあたる182マイクログラムのカフェインが検出された。胃からもカフェイン錠剤の粉末が見つかり、中毒死と結論付けられた。
カフェイン錠はビタミン剤などと同じ「第3塁医薬品」などとして市販され、1錠でコーヒー2杯に相当する100ミリグラムを含んでいるものや、それを超える商品もあるという。
厚生労働省によると、過去10年間にカフェイン中毒による死亡例はないという。久保教授は「自分の知る限り国内初の死亡例。エナジードリンクを大量に飲んだり、カフェイン錠を併用したりすると知らないうちに血中濃度が高くなり中毒になる可能性がある。アルコールと同時に摂取すると、カフェインを分解する能力が低下して危険だ。注意してほしい」と話した。
エナジードリンクに定義はないそうだが、清涼飲料水にカフェイン、ビタミン、アミノ酸などを含有した炭酸飲料で若者に人気がある。中には眠気覚ましと称して1本にカフェイン100~150ミリグラムを含む商品もある。20~30本を一気に飲むと致死量に至る計算だ。
海外のニュースサイトで短時間にエナジードリンク「レッドブル」を大量に摂取した男性が死亡したというニュースがあったが、これについては嘘だという見方が大きい。しかし、実際にカフェインの入ったエナジードリンクを大量人摂取すると死に至る場合もあるということが今回の調査で分かったので、くれぐれも注意しないといけない。

小学校の防煙シャッターで、女子生徒が怪我

学校に限らず、大きな施設には防火扉などの防災設備があり、万が一に備えた避難訓練が欠かせない。火事で恐いのは炎と並んで煙だという。煙は視界不良や呼吸を困難にさせ、逃げ道を分からなくさせる。そのため、防災設備には防火扉の他、防煙シャッターというものがある。その名の通り、非常時にシャッターをおろし煙の巡回を防ぐものだ。
横浜市礎子区の小学校で、シャッターが落下し女子生徒が怪我をする事故が起きた。シャッターはステンレス製で300キロの重さ、3メートルほどの高さの天井に格納されていたという。今年9月の点検では異常は見つからなかったらしいが、支えのワイヤーが1本切れていたそうだ。校舎建設は36年前。警察は業務上過失致傷の疑いも含め、原因を調査している。
人の命を守るための防災設備が、人を傷つける結果となってしまった。避難訓練では、避難経路の確認だけでなく設備の点検確認も怠らないようにしたい。