阿部牧郎

サラリーマン生活の傍ら作家活動に入り、1968年に『蛸と精鋭』が候補になって以後69~71年にかけて7回直木賞候補になる。
1987年『それぞれの終楽章』で第98回直木賞受賞。
処女作から受賞作までの悪戦苦闘の足跡を綴った自伝的小説に『大阪迷走記』がある。
官能小説家として多くの作品があるが、野球に関する小説も多く、直木賞候補になった『失われた球譜』以後『狼たちの笑う日』や『ドンキホーテ軍団』、『焦土の野球連盟』などフィクション、ノンフィクションの区別なく秀作がある。
また、『危機の外相 東郷茂徳』、『英雄の魂 小説石原莞爾』、『豪胆の人 帝国陸軍参謀長・長勇伝』などの評伝小説も多い。
読売ジャイアンツの大ファンである。
また競馬ファンでもあり、1976年の春の天皇賞が一番印象に残っているとNHK競馬中継でゲストで出演した時に語っていた。
音楽に造詣が深く、管弦楽曲、ピアノ曲などのクラシック作品が効果的な情景描写として使われることも多い。
また50代になってから正規のレッスンによりオーボエ演奏を習得した。